玄助

さよならくちびるの玄助のネタバレレビュー・内容・結末

さよならくちびる(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分の感情はどうしてうまく整理できないんだろう。他人の感情なら冷静に見れるのに。でも他人の感情もうまく導いてはあげられない。なぜ感情はこうも思い通りにいかないのだろう。

あの人が欲しいけど、あの人に振り向いて欲しいけど、あの人のままでいて欲しい、あの人に無理にこちらに合わせて欲しくない。でも辛い。
面倒臭さいのはわかってても、飲み込むことはできない。
ですっきりしないからこそ、「これじゃあいけない。終わりにしよう。」てなる。

はー!ヤキモキ!

でも別にいいじゃんね!それでいいじゃんね!かわいいじゃんね!
嫌なことも思い通りにいかないことも全部ひっくるめてやっぱでも大事!愛おしい!
なんか今手放したら嫌だ!だから縋る!
それでいいのだ!と腹を決める。腹さえ決まれば、絶望的に見えた状況も希望に見える。

そうなんです。「これじゃダメだ!終わりにしなくちゃ!」と思うのも「ま、いっか。なるようにしかならん。気楽にいこっと。」と思うのも自分次第。んで状況は何一つ変わってないのに、考え方一つ変えるだけで、目に見える景色は絶望にも希望にもなるんです。
正解なんてものはありません。

状況は何一つ変わってないのに、3人が最後のシーンで初めて見せた心からの微笑みは見ている者の心を落ち着かせてくれました。
玄助

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