劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのひろとのネタバレレビュー・内容・結末

アニメから一気見したけど、まさかあんな形でハッピーエンドになるとは思わなかった。少佐が生きていたことを知った時のヴァイオレットの表情は、今まで我慢してきた感情を一気に解放している感じがして感動した。ヴァイオレットが訪れてきた時の少佐の態度は気持ちが分からなくもないけどちょっと残念だった。あと、保護してからずっと近くで育ててきた少女への愛に恋愛感情が含まれていたっていうのが個人的には納得できなかった。家族愛的な終わり方だったら本当完璧だったと思う。アニメも含めて登場人物一人一人にこんなにも感情移入できたのは初めて！それは物語の構成もそうだけど、映像の綺麗さ、表情のリアルな描写、声優さんの演技力が素晴らしいからだと思う。今回の映画も泣けるシーンはたくさんあったけど、特に入院生活の少年が亡くなった時に彼が残した手紙を両親と弟が読むシーンは大号泣だった。本当はまだまだ生きたくて仕方がないだろうに、自分の死が近いことを受け止めて手紙を残すという選択を取れるのがすごい。全体を通して、ヴァイオレットがドールとして人の感情を読み取れるようになっていくと同時に、彼女自身も感情が豊かになっていく様子が他の作品では味わえない感動だった。