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凪待ちのネヲンのレビュー・感想・評価

凪待ち(2019年製作の映画)
4.0
個人的には白石和彌作品の中でもかなり好きだった。(私は監督の代表作でもある『狐狼の血』があまり刺さらなかったタイプ。)

どうしようもないクズの郁男。それでも愛してくれる人がいる。
大切な人を奪った海。そんな海を死ぬまで愛し続ける義父。
人間やこの世界の言葉では表せない複雑さがぎゅっと詰まってた。

クズだからいなくなった方がいい、大切な人を奪った海だから近寄らない方がいい、犯罪者だから関わらない方がいい…みたいな、そういうふうに簡単に片付けられないことってあるよねっていう。
うまく言葉にできないことを作品にしてくれているので、感想もまたうまく言葉にできないもどかしさ。

リリー・フランキーやっぱ好きだ。
香取慎吾の演技、西遊記とこち亀でしか観たことなかったのでかなり新鮮で良かった。

次は『ひとよ』を観たいなあ。
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