タイトルアバンが良い。
1つの音楽に乗せ、メインとなる沙織とそれを取り巻く人々の回想を綺麗にまとめているなと思った。映画だからこそできる見せ方で、好き。
全体の流れに関してはちょっと一本調子だったかなと。
トリックというトリックもなく、びっくりするほどのどんでん返しもない。事件の流れが分かってくる中盤からラストにかけて、あまり大きな盛り上がりを感じられなかった。
人間ドラマ的な部分の面白さはある。あるけど、これをガリレオシリーズでやる意味があるのかなというモヤモヤ。
「セリフにしなくても伝わる良さ」があるのは分かっているけど、それでも湯川と草薙の関係性をもう少し見せてほしかった。
しかし、いつも小綺麗にしている草薙がボロボロになっていくことに胸を痛めたり、湯川が「（子供は）嫌いじゃない、苦手なんだ。」と言ったシーンに「おぉ」となったりできるのは過去作を追ってきたからこそなんだよね。
