このレビューはネタバレを含みます
前作BGM、237号室からのホテルショットで「続編だぞオラァッ!」感マシマシのスタートではありますが、全般的な雰囲気は前作とかなり差別化されている内容になっているなと思いました。お母さんが可愛くなっているのには驚きましたが。キャラデザが2019版にアップグレードされとる‥
話の大部分が"シャイニング"にを思った者という点に重きが置かれており群像劇っぽい視点の変わり方をする、作中の舞台も州を跨いでコロコロ変わるなど終始閉鎖空間に限られた人数しか出てこない前作とは対照的です。
ストーリーも超能力バトルっぽいシーンも多くなっていていい意味でエンタメ感が強くなっているように思います。そういう意味でも映画の続編というよりも原作の続編という意味合いが強いのかもしれません。
映像面も前作の「このカット気に入らないから壁紙張り替えてもう一回地の海流しまーす」みたいな狂気じみた綺麗さはないですが、全体的にレベルが高いなと思いました。
この辺は好みな気がする。
終盤あたりのホテルに入ってから前作オマージュをガシガシやる感じも個人的には、優等生だなぁという感触でした。ラストも意思による自制を続けたダニーが暴食を続けた能力者に打ち勝ってホテルを燃やすというかなり綺麗な着地を見せていて、落としどころのしっくり具合がお見事でした。