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ある女の愛のmhのネタバレレビュー・内容・結末

ある女の愛(1953年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

愛を取るのか、それとも自分の人生を取るのか。
当時としては先進的な二者択一を迫ってくる異色のフランス製恋愛もの。
中盤までは既視感ある恋愛ドラマ。
ミッドポイントからは、結婚したら家にこもるべきという前時代的な女性問題と見せかけて、ひとの生きがいについてがテーマとなって、息継ぎする間もないくらいに重たくなる。
主人公の女医も、ヒロインの土方も、賢いのがいいね!
バッドエンドを新任の先生の体験談で救ってあげる(ここにくる前に失恋したけど、いまは新しい恋人見つけて幸せという話)のが、なんとも愛らしい。
制作者たちの真心が伝わってきて、見てるこっちまで暖かくなる。
女医の手にはライター。ヒロインの手にはたばこ。
ああ、たぶん、画面の中のふたりもいまこんな感じのぬくもりを感じているんだろうね。
豪雨の中の出航とか、どうやって撮ったのかわからないほどの大雨だった。
後半ほんと良かったです。
面白かった!
mh

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