子供達の演技、絵作り、演出、プロットどれもセンスが良くて計算されてて、素晴らしい映画なのだと思うけど、ストーリーがあざとすぎて好きになれず。
もっと爽やかな少年の成長映画かと思っていたらなかなかエグい話でびっくり。子供時代のピュアさを裏切り絶望させる事で大人にはなっているのかもしれないけれども。
この映画、キリスト教や何かを信仰している人たちにはどう見えるんだろう。
以下ネタバレ
願えば叶う神様というスーパーカードを手に入れて、浮かれてた由良君。それでも、サッカーがうまくて、人気者で、別荘も持ってて、優しいお母さんがいる和馬には友情がありつつも、心のどこかで嫉妬や妬みがあったのではないか。
そして、和馬の事故。その直前、由良は和馬がサッカーで活躍してる最中に無断で帰り、和馬がゴールできないと言っていた人生ゲームでサクッとゴールする。和馬の事故は、どうして起きたのか。そして、なぜ由良は和馬の回復を神に祈らなかったのか。そしてみんなが毎日祈っているのになぜ神は回復してくれなかったのか。
もし、由良が和馬の死を少しでも望んでしまったならと考えると、闇が深くて怖すぎる。
イエスをたたきつけた由良から、祈りを捧げる大人、祈るのをやめた大人ってどう見えるのだろう。
