奥山大史監督の長編デビュー作。
『ぼくのお日さま』が非常に良かったのと、海外の映画賞を受賞したという前情報でハードルを上げすぎてしまったのか個人的に期待を下回ってしまった。(私の責任
大学の卒業制作ということを考えてみると不自然なCGも、信仰に対する疑いというテーマを扱うにあたって疑われる側への配慮に欠けているように思う演出も味なのかもしれない。
ただ『ぼくのお日さま』でも感じた雪や冬の映像美や、子どものイノセントさを描く演出、自然音に対する感性はこの作品ですでに存分に発揮されていたのだと驚かされた。
池松壮亮がこの作品を公開初日に観て奥山監督と映画が撮りたいと思ったというのも頷ける。