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アルキメデスの大戦のぉゅのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.8
2023年 鑑賞 23-224-46
BS12 日曜シネマ劇場 にて
三田紀房先生のヤングマガジンにて連載され、後にヤンマガWebに連載移籍された同名コミックを原作に、「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」等の山崎貴監督・脚本による、1933年を舞台に、欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。一方、航空機を使った海戦が主流になっていくと予見した海軍少将山本五十六(舘ひろしさん)は戦艦建造に反対し、その根拠を示そうとして、100年に1人の天才と言われる元帝国大学の数学者櫂直(菅田将暉さん)に協力を仰ごうとする作品。

ー 美しいものが好きな天才数学者の青年の戦争 ー
日本軍の軍艦とアメリカ軍の戦闘機、日本の劣勢とアメリカの最新兵器?、CGに迫力がある、戦艦反対派の山本少将と新たな戦艦の建設計画、角替女将(遺作となられたそう御冥福をお祈りします)と御屋敷遊びで豪遊中の櫂、「美しい!」と「数字は嘘をつかないからね」、櫂の過去と汚い金と計算早っ!、出鱈目な見積もりと戦艦の見積もり計算のやり直しの難解さ、櫂の夢と櫂の苦い過去、山本少将のお願いと櫂の渡米、山本少将の思惑と田中(柄本佑さん)の怒り、櫂の見える風景と櫂の予見、家庭教師時代の櫂の教え子だった尾崎鏡子(浜辺美波さん)の見送りと櫂の考えの変化、櫂は少佐にと田中が櫂の付き添い人へ、スパイの嫌疑と「その時はその時だ 怯えていては何も進まない」、戦艦の設計図と身なり整えとハラハラ、櫂の行動と戦艦を測りたい欲の放出「君はこの戦艦を測りたいと思わないのか? 変わってるな! 人として何かが欠けているのではないか?」← いやいやあなたでしょ?(田中の心の声)私も変人&ひととして何かが欠けている側だから何も言えない!、戦艦長門の設計図と新しい戦艦は長門の1.3倍、鏡子への揺さぶりと女中木南晴夏さんの買収、櫂のスキャンダルと櫂の怒り「くだらない! 国家の防衛を担う場所にこれほど下劣で恥知らずな人間が蔓延っているとはっ!」、戦艦製造の下請けに掛け合う櫂&田中と圧力とキャイ〜ンの天野さん、櫂と鏡子と予算表、鏡子からの提案と大里(笑福亭鶴瓶さん)という人物、大阪と波岡一喜さんと追い出される櫂たち、戦争を止めたい櫂の粘りと鏡子の参戦と大里が... 、商船と抱き合わせと電報と前倒し... 、過去の戦艦製造の鉄の総量&建造費と櫂のひらめき「待てよ... 積算ではなく... 」、「説明しましょう... 」と「腹が減っては戦はできぬ」、「頼んます 少佐さんの数学でこの国を良くして下さい できなんだら承知しまへんで」、「数学がこの国を救うのかと... 」、本当の建造費と黒板を使った櫂の説明と鉄の総量を使った数式、「馬鹿馬鹿しい」と証明と一致、またもや一致、本当の建造費は予算の倍近くと密約?、数式は茶番?と数字は嘘をつかない 数字こそが真の正義と国を守るためには... 、現実? or 戦略?と「国家を失っては国民も何もない」と誠の正義、櫂の一手と海洋波と櫂が起こした図面、欠陥部分の判明と案の撤回、山本少将の考えとパー●●ーバー?、櫂の正直な気持ち... と反戦の意識... 、負け方を知らない日本の国民と日本の象徴する戦艦「この船の名は大和!」

数学の天才役の菅田さんの演技は素晴らしい!橋爪功さんに小悪党的演技もいい意味で憎たらしくて好きだったし、田中泯さんの櫂をもひれ伏せさせる程の圧倒的な存在に思える演技が堪らなかった!この作品のMVPは絶対に彼だと思う!いいストーリーだったが、ラストの展開はあんなにも尺がいるのだろうか?と思い、めっちゃ好きなストーリーだったがちょっと失速した感じだ。だが角替さんの遺作は親子共演のこの作品であったことは個人的には嬉しかった作品でもありました。スコア +0.1にします。

余談:山崎貴監督の作品はユニバース妄想。太平洋戦争「アルキメデスの大戦」→「永遠の0」→戦後「ゴジラ -1.0」→「海賊とよばれた男」... 同じ俳優さんも多いが、どうでしょう?

「僕は美しくないものを好きにはなれません」

「戦争はあらゆる物を奪って行く 彼らの戦艦は戦争への一本道だ 断ち切らねばならない」

「君はこの戦艦を測りたいと思わないのか? 変わってるな! 人として何かが欠けているのではないか?」

「今までの僕は数や数式を机の上で転がすだけでした だが数学には世界を変える力がある そう思えたのはあなたがきっかけです 恨んでなどいません」

「それがどうした? それがどうしファブル派と言っておる 全ては国を守るためにしたことだ」
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