だかな

アルキメデスの大戦のだかなのネタバレレビュー・内容・結末

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

最初と最後のシーンの繋がりが分かった時のぞっとするくらい素晴らしい構成に圧巻…。
数学者として海軍の造船案の捏造を暴くため、現場へ自ら足を運んで寸法を測り、戦艦の魅力にのめり込んでいく、菅田将暉演じる櫂。櫂の付役として柄本祐演じる田中のコンビも最高です。
巨大戦艦の造船によって戦争が起きることを止めるために、たった2週間で造船見積もりの不正を暴かなければならない中、奮闘する櫂、田中コンビの努力と、櫂の天才的な数学力には魅入ってしまった。
ラストは日本が戦争に負けるための依代として船を生み出してしまい、完成した大和を見つめた時の、櫂の涙にはなんとも言い難い。
これで日本は負ける、戦争が終わる、そんな思いで彼は船を造ったのだろうか。
ただの戦争映画ではない、面白い角度から作品を観ることができる。
自分の卒論テーマと被るところが随所あったおかげもありかなり楽しめました。
だかな

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