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アルキメデスの大戦のランナーのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.0
令和元年9本目、2019年26本目の映画館での映画鑑賞。
ファースト デーの1本目。
これは単純に面白い! フィクションとはいえ、もしかしたら、史実にもありそうな一部設定もあり、違和感なく受け入れられた。

太平洋戦争を扱う場合、反戦平和、大和魂礼賛、家族愛、悲惨かつ凄惨さ… などなど、ある程度の方向性がつきもの。
しかし、本作にそうした色はなく、メッセージ性も強くなく、かといって、日本とは? 日本人とは? 単一民族国家、島国思想国家の特性にも触れており、深みがある。

また、俳優陣が良い!
菅田将暉さん、榎本佑さん、軍艦中将の田中泯さん。この三人のお芝居を見るだけでも価値があると思います。

もちろん、浜辺美波ちゃんも可愛いですよ。

クライマックスでは、展開が二転三転し、しかも不思議にも不自然な感じがしない…
この辺りは、上記三人の怪演が支えていると思います。

最後に戦艦大和を見て、どう感じるか?
押し付け感がないまま、観た者に考えさせる良い作品。思春期の子供にも見せたいと思いました!