このレビューはネタバレを含みます
「数字は嘘をつかない」
菅田将暉の熱苦しい演技が光る作品。
冒頭のシーンがあったからこそ、どういう展開でその結果に結びつくのかを考えさせられ、楽しみが倍になる上手い構成。
誰が嘘をついて、誰が本心を語っているのか、誰が人を騙して、誰が人を救おうとしているのか。最後まで予想のつかない意外な展開だった。
戦争で勝とうとする軍人に対して、負けるという現実に対して最善を尽くそうとする学者。
負け方を知らない日本人の「よりしろ」となるために造られた戦艦ヤマト。最後に涙しながら見上げた戦艦の姿は、とても美しく、とても荘厳で、とても哀しい姿であった。
