カズザク17

泣くな赤鬼のカズザク17のレビュー・感想・評価

泣くな赤鬼(2019年製作の映画)
4.2
教える側は、良かれと思って教わる側に色々とアドバイスする。それが、時には「押し付け」となる場合がある。教わる側には、教わる側の「言い分」がある。その「言い分」も、聞く人によっては単なる「言い訳」に聞こえる場合がある。先生と生徒、大人と子供の関係の場合、どうしても一方通行の力関係になっていまう。人に教えることって、ホント難しい。当時は、最後まで交わることがなかった、わかりあえることがなかった二人の関係。10年後に、望んだ形での再会ではなかったが…お互いがお互いをわかりあえて最後の時を迎える。教える側の人間は、人間50才にして、厳しさだけではなく「誉める」ことを覚える。ある意味、人間いくつになっても成長する。「努力は必ず報われる」…正解でもあり、不正解でもある。答えがでない分、奥が深い。少し哲学的?禅問答の世界?