喜劇と悲劇は紙一重と言うけれど(言うんだっけ?)笑っていいのか分からない。
田舎の村の教会に司祭として赴任した男の話。マリリンモンロー似の未亡人との関わりから騒動が起こる気配が…。
悲劇を裏返して見れば喜劇になるんだなあ。そんなこんなの反転を見つめる映画だ。
ロケーションがいい。まず、屋外での懺悔のベンチからの風景。全てを打ち明けたくなるような開放感だ。そして、司祭が散歩する夜の小道。その暗く濡れた地面は司祭の気持ちを隠すかのような趣だ。開く、閉じるの繰り返し。
人間のポジティブな部分を見せておいて、ネガティブに落とす、ネガティブに落としておいて、ポジティブに拾う。奥深い映画なのかも。