このレビューはネタバレを含みます
見るのがかなりしんどかったし、できればもう見たくない。気持ちとしては⭐︎5なんだけど、同じ思いを味わいたくないし誰かに勧めることもできないから少し減らして…でも本当にすごかった。
障がい者が題材になる映画って、主題のわりに福祉との繋がらなさが気になってモヤモヤしたまま見終わることが多いけれども、"ふるえながらいきていけ"の通り、ただただ2人の姿から目を離せなかった。俳優さんすごい。
まともな職業に就いてるハジメくんが福祉に繋げてくれていいんじゃないの?とは思ったけど、申請主義の日本の福祉に対して、兄妹がきちんと受給までできるか疑問が残るという意味でもしんどかった。
造船業に戻らないかって言われた場面で、見てるこちら側は勝手に希望を抱いてしまったけど、一度外れてしまったものが元に戻ることはなくて、さらに落ちる先があるのか…と息をするのも忘れて見ていた。
中村に対してはじめての反応を見せる真理子、その反面、男性に対して"お仕事"をしようとする真理子に「誰だっていいのかよ」と怒鳴る良夫の気持ちが痛く刺さった。