りょーこ

性本能と原爆戦のりょーこのレビュー・感想・評価

性本能と原爆戦(1962年製作の映画)
3.0
『失われた週末』レイ・ミランド監督・主演作

核攻撃を受けパニックになる中、家族を守ろうと奮闘する男を描いたモノクロ・ドラマです。

1962年作品ということもあり、父親が全権を握っていて女子供は従うだけ、というザ・家父長制な構図にはちとイライラ。

妻と娘がクソ無能過ぎるんだが( ・∀・)ノ



ハリー(レイ・ミランド)は、妻アン、子供2人と共に旅行へ。

と思ったが、道中でアメリカが核攻撃を受けたとのラジオを聞き、急遽サバイバル旅行に変更。

家族を守る為と食糧やガソリン、銃を仕入れ、金が足りなければ殴ってなんとかする。

そしてキャンプ場の洞窟で暮らし始めるのだが……



何処からどれだけの核攻撃を受けたかも分からない。
頼りは2時間おきの緊急ラジオ放送のみ。

そんな中、一人で何もかもを仕切り、先を見越して行動するカッコいいパパ!

と見えなくもないのですが、流石にちょっとやり過ぎですw
家族の為と言われたら……んーまあ分からなくもないのですけどね。

そこへ、
そんな父に憧れ背中を追いかける息子
何も知らない娘
理想でしか語らない妻
ここぞとばかりに儲けようとする商人
略奪する輩
パニックになり騒ぐだけの者たち
が登場する。

こんな時、貴方ならどうしますか?
そんな作品。

原題は
Panic in Year Zero!

そして
There must be no end
only a new beginning

実際に起こり兼ねない昨今、色んな立場でどう行動するか考えるのも、良い勉強になると思いました。
りょーこ

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