きた、キタ、これだよ、コレ。これを観にきた。
良いね、たぎるね。“1人応援上映”事案。
“バーフバリの原点”。
『バーフバリ』『RRR』へと続くSSラージャマウリが放つ壮大な物語。
“勇者転生”、『RRR』にも出てたラームチャラン主演。
インド映画の主役を張るトップクラスの役者から放たれるこの色気。
そして、しなやかで力強く正確でキレッキレの踊り。
めちゃくちゃ勇ましく、爽やかでチャーミングな一面もあったり。
本当に一度ハマると恐ろしく記憶に刻んでくるインド映画のインパクト。凄まじい。
1600年初め、姫を守り切れず自らの命も絶たれてしまった勇者。
400年の時を超え、再び姫を守る使命を果たすため“転生”する。
過去の現代の因縁が錯綜する物語。
シンプルにして恐ろしくドラマチックな展開。最高か。
しかし、“転生”したのは彼だけではなかった。
美しい姫を巡って、時代を越えて、“転生”を果たして、両者の積年の因縁が激しくぶつかり合う。
この演出。
一糸乱れぬ力強い踊りでガシッと掴まれることもさることながら。
まさに“ビビビ”っとキタ的なヤツしかり、ちょっとした特殊効果がちょこちょこあってそれがまたわかりやすくオリジナリティに溢れてて良い。
振り付けも、自然やちょっとした小道具の使い方もアイデアに富んでて観てて本当に楽しい。
“転生”した彼らは、最初は自分が“転生”したことにも気付いておらずそれぞれ気ままに生きていたが、ちょっとしたキッカケで巡り合いの歯車が回り出す。
それでもなかなか事態が飲み込めず、自分がなぜ彼女に惹かれるのかもわからず。
やっとのことで“転生”と本当の使命を知ると同時に、壮大な因縁と対峙する。
彼女に触れ、かつての前世の記憶が蘇るたび、どんどんどんどん自分を奮い立たせて強くなる勇者、まさに“万能無敵の勇者”。
“転生”して400年の思いを遂げるため“前世”を乗り越える勇者の物語。
やっぱりインド映画のこの壮大な世界観の迫力は他では観れない、圧巻。
カァァラ、バイラヴァァァ!
バイラヴァ、カッコ良すぎる。全てが画になる。
“両者が対峙する時、鳥という鳥が飛び立つ”。
最高にわかりやすい悪役で、何かと劇的な表現でやってきたり、邪魔立てして仕掛けてきたり、去って行ったり。
いちいち盛り上がる。堪らない。負けるな、勇者よ。
姫もお茶目で一途で優しい。最高にデキた姫。
この姫を巡る壮大な運命と因縁の戦い、ここに幕開け。
冒頭のシーンしかり、オープニングでなぜ人の数を数えてるのか、、、いきなり何が何だか、、、だけど、その意味が紐解かれる圧倒的な筋書きだった。
そして、最後のそれは、、、『ダイハード』か!
F:2003
M:2738