ふるふる

目撃者のふるふるのネタバレレビュー・内容・結末

目撃者(2017年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

サスペンス史上最も泥臭いラスト。
冒頭からラストまで一定の緊迫感がずっと続き、観てる側を飽きさせない数々の場面展開は見事でした。

ただFilmarksで評価がそこまで高くのないのは、日本人には理解しがたい主人公の行動が原因だと思う。
「なぜ主人公の男性が警察の犯人捜査に協力しないのか」という点。日本人の感覚からすると、すぐに警察に伝えて、すぐ逮捕してもらうのが家族を守る最善の策と考える。

ただ、個人的に韓国殺人鬼映画には全作品に共通するといっても過言ではない要素が2つある。

韓国映画あるある
①警察が無能すぎる
②人々が他人に無関心すぎる

おそらくこれが実際の韓国社会の現状であり、様々な作品の中でこの2点は皮肉めいた形で描かれている。ここを理解していないと、日本人の感覚ではなかなか感情移入しにくい作品だったのかなと思う。

そこを理解した上で観ると、また感じ方も変わってくるし、個人的にはかなり好みの作品でした。
ふるふる

ふるふる