まったく同じ3人の他人／同じ遺伝子の３人の他人のNagiのネタバレレビュー・内容・結末

2024年96本目
精神疾患のある母親から生まれた双子/三つ子を
バラバラの家庭環境で育てさせる実験。
家庭環境が違っても2人ともうつ病を患った双子や、同じ性格同じ趣味嗜好に育った三つ子を目の当たりにすると、精神疾患やパーソナリティのほとんどを遺伝が決めてしまうのでは…と思ったけど、
三つ子の中で唯一自殺してしまった家庭は厳格でお父さんとの関係がイマイチだった、だから環境によって左右されるんだ！って無理やり結論づけたような印象だったな…。
生き残った二人は別の家庭環境でも自殺しなかったかもしれないし、いい家庭環境でも自殺してしまう人は世の中にたくさんいるのに。

本当は人生を決めるのはほとんどが遺伝なのに、作中にもあったようにそんな研究結果だったら人は絶望してしまう。自分の選んだ道が自分の人生を作っていると信じないと人は生きていけない、だから研究結果が公表されないのでは？だからこの作品も最後無理やり結論付けたのでは？というのが私の感想です。
今回取り上げられている三つ子はみんな容姿が整ってるけど、そうじゃない被験体は幼少期の喪失感や不安プラスいじめられたりしたら、この三人よりもっと苦労したんじゃないかなぁ。
あと何年かしたら結果公表されてほしいなー。