このレビューはネタバレを含みます
この後、彼らがどうなったのか描かれていないし、間接的にそれを示すものはないんだけど、
おそらくスティーヴィーは、彼らとは徐々に疎遠になっただろうと感じる。
なんだか所々『スタンド・バイ・ミー』のようで…。
敵わない兄ひいては大人への憧れ、境遇は様々だけど何かから逃れるように繋がる友情、そんな少年時代を振り返る小説（こちらはビデオ）。
スタンド〜「あの12歳の時のような友達はもうできない」というラストが想起されて、あぁこちらも多分彼らはバラバラに…と思いました。
ラストの病室のシーンでレイが「こんなに悲惨な目に遭う必要はない」と言ったことや、兄と一緒にジュースを飲みながら心が通ったようなシーンも、そう思った一因かな。
レイとファックシット役の方はプロのスケートボーダーとのことですが、だからこそなのか役にハマっててすごく良かった。普通に俳優さんかと思った。
あと何より主人公スティーヴィーのケタケタ笑う感じににこにこしちゃう。あんな弟分がいたらみんな可愛がっちゃうよね。こちらもハマり役。
スティーヴィー＆ルーベン、レイ＆ファックシットの問題をもう少し掘り下げてほしかったけど、そのまま終わったのは逆にリアルなのかもしれない。
2021/27/2
