最高。母、兄と3人暮らしの13歳スティーヴィー。年上のスケーター少年たちへの憧れ。男子なら一度は通る少し悪そうな世界に惹かれるあの時をスケボーカルチャー中心に描く。
テンポが良いどころかDJ MIXのようなシームレスな印象すら受けるこの感じは同じくトレント・レズナー&アッティカス・ロスが音楽を手掛けた「Waves」に通ずるものを感じた。奇跡的に水と油が溶け合ったようなコンビで今回も音楽が素晴らしい。
スティーヴィー役のサニー・スリッチくんの表情がもう素晴らしくて何度あの笑顔に釣られてこちらも笑顔になったことか(気色悪い)。
ヨルゴス・ランティモス監督の『聖なる鹿殺し』のあの子だとは最後まで気づかなかった。過不足なしの85分。完璧。