ペイン

mid90s ミッドナインティーズのペインのレビュー・感想・評価

4.3
モリッシー、ニルヴァーナ、ピクシーズ、バッド・ブレインズ、ファーサイド、ミスフィッツ、ATCQ……オルタナ&ハードコアとヒップホップが交差する選曲が、16mmのザラついた映像と共に“あの頃(90年代)”を鮮烈に再現する。

『her』のスパイク・ジョーンズ御大に後押しされる形で4年くらいかけてコツコツ製作を進めてきたらしいが、ジョナ・ヒルが映画監督として才能あるのはよくわかるし、性格イケメンなのもよくわかる。

マッチョイズムというものが、如何に弱さの裏返しであるかということ、実に滑稽なものかを浮き彫りにしつつ、それを愛おしく包み込んでくれるような1本。

2018年の『アンダー・ザ・シルバーレイク』、『ヘレディタリー 継承』以降はあまりA24配給映画に心ときめくことがなくなっていたが、久々に"良い映画"を観れた感はある。主演の可愛いサニー・スリッチ君てあの『聖なる鹿殺し~』で散々な目に遭うあの子か!
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