みみっぴ

mid90s ミッドナインティーズのみみっぴのレビュー・感想・評価

4.0
危うくも無邪気なこの瑞々しい時間を青春映画と呼ぶにはあまりにも勿体無い。

"90年代"、"スケーターカルチャー"などどちらも年代的なアイコンではあるが、
どちらかというと、モラトリアムの中で痛みを伴う自傷的な非行に走った経験の有無でも人を選ぶ作品だなと感じた。

ガキの頃の友達の作り方ってこうだったよねと再認識。自然発生的に寄り集まっては各々が抱える家族なり社会なりの抑圧から自由になろうとする。いつかはこんな時間も終わるだろう予感だけ残して。

ラストシーンの後、全員病室で爆笑しながら手叩きあってる姿が浮かぶし、最後が仲間の乖離じゃなくて本当に救われた。
みみっぴ

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