ミミミ

mid90s ミッドナインティーズのミミミのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

若くて経験が足りない愚かな時にしか育めない友情があるし、色んなことを経験してしまったらもう二度と味わえない青春がある。
大人になってしまったら恥ずかしくてもうスティーヴィー達みたいな振る舞いはできないし、迷惑がったり心配する大人側の気持ちの方が察するに余りあるんだけど、こんなに何もかもが新しくて眩しくて楽しい瞬間は自分にはもう訪れないと思うと胸が苦しい。13歳か〜。
彼の青春は、ラストのムービーに封じ込められて終わりを迎え、これから大人になっていくんだなと思った。いつかスケボーにも乗らなくなるのかもしれないし、あの頃毎日一緒に居た子達は一体いま何をしてるんだろう、子供の頃は何も分かってなくて楽しかったと懐かしむ日が来るのかもしれない。

あと一見かっこよくてセンスが良くて憧れだったお兄ちゃんが、あれっ何か大したことないのかもダサいかも…?ってなる瞬間何とも言えなくて切ない。カッとなるとすぐ手が出て、彼女はおろか友達がいないことを指摘されて泣いちゃうお兄ちゃん。自分はお母さんが荒れてた時期の生活環境に身を置いておそらく辛い幼少期をおくったんだろうに、その経験すらしてない弟の方が自ら不良になっていって、何なんだよ、俺の方がずっと辛かったのにって苛立つのわかるよ。頑張ってほしい。オレンジジュースたくさん飲んでね…。
こういう今ひとつ上手いこと行ってないキャラに感情移入しがち😔
ミミミ

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