しばいぬたろう

シャークネード ラスト・チェーンソー 4DXのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX』('18)
The Last Sharknado : It’s About Time / アメリカ合衆国 / 英語

本作は割と衝撃的で、個人的にはかなり楽しめた。
これまで活躍しつつも犠牲となってきた方々が再登場してくれており、このおかげでフィナーレ感を味わうことができる。


前作で全てを失ったフィンは、時空を移動できる息子ギルによって、先史時代へと導かれる。
そこでのミッションは「シャークネード」の1号に打ち勝つこと。
再会した仲間たちと共に、歴史を巡りながらシャークネードを抹殺すべく、最後の戦いが始まる。


まずは恐竜たちも登場する先史時代。
そこではシャークネードどころか、メガロドンも登場するというサメ映画としてはかなりおいしい要素があるのだが、あまりそこは重視されなかったため残念だ。

相変わらずハチャメチャな展開とおふざけ系の遊び心が満載。
アーサー王伝説もいい加減にしてしまい、西部の町やアメリカ独立戦争をシャークネードが襲う。
そしてノヴァが常々トラウマに抱え続けてきたおじいちゃんとの物語も本作で繋がってくる。
その結果ラストでは衝撃の一言「鮫は好きなのに…」。
過去を変えても、鮫が好きの経験にはなっていないと思うのだが。

それにしても、まさか第一作目の冒頭の怪しい船がここで繋がるとは。
確かに一作目を鑑賞した時に、あの冒頭のシーンの必要性を感じず、意味不明に思ったが。
製作側はここまで考えて一作目を作っていたのだろうか。
この繋がり具合は、大人気の某「死の予兆」映画を思い出した。

人が鮫に食べられる描写はあるのだが、テキトーCGに爆笑し、アンドロイド妻に爆笑し、鮫が銜えた頭部とのキスシーンに大爆笑する。
このシーンを笑わずに鑑賞できる人はいるのだろうか。

全員が死に始める途中から、ラストは何も起こらなかった設定にするのだろうと気がつきはじめ、その通りになるのだが、これまでのメンバーが幸せそうに過ごすシーンは良かった。
しかし、一体ギルは生まれるのだろうか、大きな謎が残った。
しばいぬたろう

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