BK

ROMA/ローマのBKのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.4
前半は映像美にばかり目を奪われていたけど、後半なると少しずつ、モノクロの画面につられるように主題が輪郭を濃くしていく。
2人の女性への感謝と尊敬。血縁だけじゃない、家族への愛と礼賛。
海のシーンで俺の涙腺も決壊した。

色彩もBGMもなくても、家族が営む光景は美しい。表情と声と生活音が愛おしい。
どこまでも客観的なカメラワークが、却ってそれをよく伝えてくれたと思う。
映画という虚構からいろんな虚飾をとっぱらい、リアリティとして魅せる引き算の美学。嘆息しっぱなしでした。
BK

BK