戦慄した。
モイ!ツイキャスから配信中!な嘘くさいファミリームービーから家族の幸せが虚飾であることを気づかせ、父親にそっくりの息子と母親そっくりの娘というビジュアルで家族の溝を悟らせる。そんな親切すぎる導入が好き。こんだけヒリつく内容なら心の準備させなくっちゃあな!!という監督の配慮だったのだと観終わった今は思う。
幼少期、大小はあれど多くの人が経験するであろう家族へのコンプレックス。その歪みから生まれるもの。そしてそれが何に"成る"のか。その成長を悪意たっぷりに描いていて、マジでずっと胃が痛くなるシーンなのすごい。展開は読めても「裏切ってくれ…!」と願ってしまう。
観た人は全員感じるだろうけど、母親のキャラクターが秀逸すぎる。子供の時分に経験する「親からの失望」ほど恐ろしいものはないよね。