猫

ROMA/ローマの猫のレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.4
つくりすぎていない、とても誠実な映画だった。
エンディングの最後の最後まで
街のざわめきや子ども達の声、
鳥のさえずりを聞いていた。
とても余韻のある映画だった。
スクリーンで観られて感謝。
ありがとうございますイオンシネマ。

タイトルバックから始まり
いろいろな箇所で水が巧く使われている。
画面が本当に美しい。
映画ってこんなに豊かな表現ができるんだ

最初の数分だけでも
この映画の豊かさを堪能できる。


泣けました。
きっと彼女は自分のせいだと、ずっと思っていたのだろう。
好きだよ、の一言でどれだけ救われたか……

雇用主家族が自然体でよかった。
夫の態度からのイラつきで彼女にあたったり
彼女の生年月日も知らなかったり
ちょっとした場面で、双方の立場を上手く描いていた。
そして母の決断。力強かった!
色んな躓きがあっても
再スタートはできる。
白黒だったけど、きっと最後は青空だったと思う……




余談です。
舞台を、マジ、イタリアだと思っていました(-_-;)
でも1982年のローマも、
路上は犬の糞だらけだったよ!(笑)
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