imapon

ROMA/ローマのimaponのレビュー・感想・評価

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)
4.5
Netflix 皮肉なもんでこれこそは劇場で観なけりゃいけない作品。

新しきモノクロの美しさ。
丁寧にゆっくりパンするカメラ。長回し横移動。劇伴も廃し生活音のみ。
映像に客観性を持たせてなおかつリアリティ。
緻密なしかけ。オープニングとエンディングの関係性。
淡々と追う日常。中盤以降には激しいスペクタクルシーンにも遭遇するもあくまで客観的に。
当時のメキシコ社会情勢に詳しければ面白さはなおさらとなる内容であるが、これが監督の幼少の記憶に基づく作品という意味では、幼い監督同様に何が起きているのか解らない状況での鑑賞も値打ちがあるってもんじゃないか。

さてメキシコ映画、ラテンアメリカ映画として肝となるのはその痴れっぷり。
本作ではクレアのつきあってる男が痴れを一手に担当。フリチン武道やら場違いなTシャツも痴れてる。
他にも
山火事で詠う男。
射撃キャンプ
人間大砲
と盛り沢山の痴れ要素。
あと、お母さんの車の運転もいい。
imapon

imapon