Nちゃん

冬時間のパリのNちゃんのレビュー・感想・評価

冬時間のパリ(2018年製作の映画)
3.1
編集者のアランは、押し寄せる電子書籍ブームの時代に順応しようと奮闘していた。そんな中、作家で友人のレオナールから、不倫をテーマにした新作の相談を持ちかけられる。
内心で彼の作風を古いと感じていたアランだったが、アランの妻で女優のセレナの意見は正反対だった。
アランとセレナの夫婦仲は最近うまくいっていないのだが、実はアランは年下のアシスタントと不倫中で、セレナもレオナールと秘密の関係を持っていて……。


出版業界の電子化が進んでいて、冊子派か電子派かという議題がテーマにあって、そこから不倫やら夫婦仲が絡んでくる話。

ずっと永遠に会話が途切れないので、会話劇に疲れてはくるが、これもフランス人特有の良さですよね。
こういう会話から恋愛に発展していくのがフランス流の恋愛の仕方っていうか。
逆にフランス映画でしか作れないような作品ですよね。

ラストは意外にも不倫していたことを妻に告白し、どちらの夫婦も夫婦円満に収まっていたのでみんなハッピーエンドですね。

隠すことや見て見ぬふりをするんじゃなくて、信頼を取り戻すために打ち明ければその誠意が相手にも伝わって良い方向に導いてくれることもあるんやな。

どちらの夫婦もすごく大人な考えをした人たちだったし、出版業界の電子化の話もすごく先進的で興味深かった。
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