冬時間のパリの作品情報・感想・評価・動画配信

「冬時間のパリ」に投稿された感想・評価

いりー

いりーの感想・評価

3.5
まず変化を受け入れるのは女。それぞれの家で地味にデザイナー家具使ってるのがいい…
「浮気することで罪悪感から優しくなる。ずっと情熱的なままなんて無理なんだから」

夫の浮気についてあっけらかんと話すジュリエット・ビノシュ。彼女は役者で、配信会社のアクション・ドラマ・シリーズのシーズン4に出ている。

「お金のためだけど、奴隷みたい」

現状をユーモアで見事に立ち回る彼女を中心に、オリヴィエ・アサイヤスの新作『冬時間のパリ』は展開する。原題は作品テーマそのものを簡潔に表した『Non Fiction』。さすがに2008年の『夏時間の庭』と接続しようとした今回の日本語題はやりすぎだろう。

「Googleが我々の読書体験を人質に個人データを広告主に売る」
「彼らは慈善事業じゃありませんよ。これは世界を良い方向へ変える革命なんです」

制作された2017年前後の出版、映像分野で交差していた進歩主義と保守主義が夕食会やカフェ、バーで語られる。決して怒鳴り合戦にはならないところに、彼の国の成熟した個人主義を見る。

「映画館でフェラした時に観ていたのは『スター・ウォーズ』。『白いリボン』なんてしょうもない嘘つかないで」

それにしてもジュリエット・ビノシュのエネルギッシュな美しさはどういうことだろう。クレール・ドゥニの『レット・ザ・サンシャイン・イン』に続く、今が全盛期と言いたくなる輝き。それがシニカルな会話劇のなかに潜む人間の知性への信頼を照らし、今作にポジティヴな温かさを加えている。

対になる夫の浮気相手でフォーマット改革を会社で進めるブロンド美女を演じるクリスタ・テレも魅力的だ。声のトーンも鋭く、冷徹で明晰なキャラクターを見事に演じているし、その奥の弱さ繊細さも感じさせる。

「『山猫』のサリーナ公爵のセリフを覚えてる?変わらないためには、変わるしかない」
「最近よく見るよ」
「意外と失礼なのね」
「嫌みじゃない。不思議に思わない?書かれた半世紀前より今のほうが響く」

文学も映画も人間も、そんなにヤワじゃない。
軽快軽妙な会話劇のまま、ラストには粋なギャグまでカマシながら、最後にはジンワリと希望と感動の涙を流させてしまうような映画がここに在るのだから。

「奇跡なんて存在しない。ただ現実が在るだけ」

まだまだ終わらず続いていく。きっと。
Rainbow30

Rainbow30の感想・評価

2.5
オリヴィエ・アサイヤス監督×ジュリエット・ビノシュ主演の映画なので観た。
全編にわたって会話が多いので、字幕を読むのが忙しい(笑)
作家や出版関係者が多いドラマで、不倫の交錯が楽しい。

出版業界は本が売れなくなってきて、電子書籍に変わりつつあり、編集者と女優(J・ビノシュ)、作家と政治家秘書という2組の夫婦を中心に物語が展開される。
ジュリエット・ビノシュは夫の友人の作家と不倫しており、ビノシュの夫は若い女性と不倫している。随分とおおらかな雰囲気。

ロマンティックなコメディを目指したようだが、さほど笑える映画ではなかった。
ただ、一箇所、ビノシュの夫が「今度電子書籍の出版時には、声はジュリエット・ビノシュがいい!」と本人の前で言う場面は笑える。

全体的に、物語が断片的に見えることもあって、個人的には感情移入して観られる映画ではなかったのが惜しい気がした。
Rii

Riiの感想・評価

4.0
不倫ネタでも、めちゃくちゃドロドロってこともなく、特に荒れるような大きな事件が起きるわけでもなく。

むしろ、設定は不倫舞台だけれど、メインは社会的な議論、デジタル化の波と今後の出版業界のビジネスの在り方かと。

仕事で新ビジネス、未来ビジネスの可能性に触れることも多いから、いろんな意見が出てくるのは面白い。

でも、ほんとに、ストーリーとしてはなんの起伏も特に感じられずでした。笑


毎日 filmarksで映画を眺めている自分にとって、特に自分ごとに感じられたシーン はこちら。


「人はCDや本を買ったり映画を観る時
SNSの評判を参考にどれにするか選ぶ。」

「評判を操作してるのは雇われたハッカーだ。」

「それでもネットに影響を与え、現代の感性に作用する。」

(決してfilmarksをハッカーだとは思ってません笑)  

どれも、言われりゃそうだよねって思うことも
自分の言葉で表現するのって 案外難しくて、
いろんな意見聞くと、
あーそうだよな!て思っちゃうことも沢山ある。

なんだか、大学の授業とかで扱っても面白いと思っちゃいました、この手の議論は嫌いではないので、たまに観るには悪くないかな。
Kathleen

Kathleenの感想・評価

3.5
この世界にセレナとジュリエット・ビノシュが存在するっていう設定は好き。
Yuuka

Yuukaの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

フランスの日常風景を見てる感じで興味深かった。とにかく議論が好きだよね、フランス人。
ホームパーティーでもそうだし、恋人同士や夫婦でも議論、議論。
ああいうの、好きだわ。

そして、さすがアムールの国フランス。
不倫の感覚が日本とちょっと違うよね。
なんだかんだ秘密を持ちながらもそれぞれ上手くやっていく夫婦ってのも悪くないかも。

ラストシーンね、奥さんの妊娠は違う男の人の子供だったりして、なんてちょっと深読み。
大人の映画の感

ダブル不倫の二組の夫婦
の日常を描いている。

それにしても
フランスの夫婦って
こんなによく話すものなの?

不倫のオススメはしないけど
夫婦で話す事は
日本の夫婦も
見習ってもいいかも。
cuumma

cuummaの感想・評価

3.6
2組の夫婦を中心とした大人の映画。
淡々と日常が描かれているが、ラストシーンはほっこりした。
彩

彩の感想・評価

-
みんな話に夢中で寒そうじゃない
しまいには半袖、海🏖
ブラックアウトするのがドラマみたいで、サクサク進む
Cecil

Cecilの感想・評価

3.8
共感する・しない、とかではなく、フランス人らしく議論する場面が多くて楽しめた
>|