Nちゃん

アンダーカレントのNちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

アンダーカレント(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

かなえは家業の銭湯を継ぎ、夫・悟とともに幸せな日々を送っていた。
ところがある日、悟が突然失踪してしまう。
かなえは途方に暮れながらも、一時休業していた銭湯の営業をどうにか再開させる。数日後、堀と名乗る謎の男が銭湯組合の紹介を通じて現れ、ある手違いから住み込みで働くことに。
かなえは友人に紹介された胡散臭い探偵・山崎とともに悟の行方を捜しながら、堀との奇妙な共同生活の中で穏やかな日常を取り戻していくが……。


年間8万人もの失踪者がいると山崎は言っていたが、そのうちの数人がかなえの身の回りでしかも短期間の中で失踪するかねぇ普通。偶然にしては出来すぎで、一気にフィクション感が押し寄せた。ここで冷めた。
悟は自らの意思で失踪したくせに、探偵を雇ってまでかなえの状況を知っておきたかったのは自分勝手すぎるし、人と人は必ずしも理解しきれない関係だとしてもかなえは沈黙の時間が嫌いなのか間が持たないのが気になるのかは知らんけど、沈黙になったときにすぐにかなえが言葉を放つから悟も堀も何も言えなくなってしまうんだよな。かなえ自身が相手が言い出すタイミングを奪っているタイミングおばけ。
かなえは無意識でそれをやっちゃっているから、それを否定するのも難しいし否定できないよな。そしたら言い出したくても言い出せないから悟は逃げたんだなあ。
堀も何も言い出せず帰るところだったけど、たばこ屋のおっちゃんのおかげってことで。
かなえの無意識な性格も原因だな。

悟が出て行ってから、自分がもっとこういうしていれば、もっとお互い話せていたら、ってたらればばかり言っていてそういうありきたりな誰でも考えつく会話の内容を今泉監督には使ってほしくなかった。
ここでたらればはいらないし、悟が何かを言い出したそうだとなんとなくでも分かっていたのなら、失踪するとまでは思わないだろうけど、相手に話させるアクションをかなえが起こせよって感じ。
かなえにイライラするし、かなえの湿った性格とか言葉選びにイラついた。

かなえは水の中で首を絞められる夢をよく見る設定で、最初から最後までかなえ自身もこの夢とかけて、湿っている雰囲気の作品だった。

途中までは「ある男」と同じ展開だった。
Nちゃん

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