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平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVERのスカポンのレビュー・感想・評価

4.7
4.7点としていますが、これはFilmarksの採点システム上そうせざるを得ないのであって、加点方式だと本当は10億点ぐらい付けたいところです。

「良く出来た映画」「脚本の整合性が取れた映画」これは数あります。
 ですが、「劇場が歓声に似たどよめきに包まれる映画」には中々出会えません(最近は応援上映で狙って作りだす場合もあります)。
 この映画は、平成仮面ライダーを応援してくれた人々へ感謝を込めて作られた、中々出会えない方の映画です。

「虚構と現実」がキーワードになっています。仮面ライダーはフィクションの存在。でも、そのフィクションから与えられるものは……。
 個人的には、『シン・ゴジラ』のポスターで「虚構vs.現実」を掲げた東宝に対する東映からのアンサーだったりするのかなと思っています。

 ライダーのファンが嬉しくなる描写がたくさんありましたが、特にライダーの声とライダーキックで、そしてヒーロー映画の王道的演出として使われた「人々に応援されるヒーロー」のシーンで少し涙が出てしまいました。

 そして帰ってきた「彼」。登場した瞬間、上に書いたように私の行った映画館では歓声に似たどよめきが起こりました。Twitterなどを見ると全国でそうなっているみたいです。ぜひとも、劇場で体感してほしいです。

 仮面ライダーを応援してきたファンが見たいものをたくさん詰め込んでくれた映画だな、と思います。
 そういう意味では、ファンへ向けた東映からのささやかなプレゼント的な映画なのかもしれません。
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