音楽が題材の映画は「熱量」を観客にどうやって届けるかが肝だと思っていて、それ故に作るのが難しいんだろうなと思います。
正直音のみでは限界があって、そこを映像表現でどう補っていくかだと思うんですが、この映画は線の描き方や色遣いなど様々なアプローチで熱量を観客に伝えようとしてたように見えました。
ストーリーも主人公たちが成長して認められていく王道で、素直に応援できるもので良かったです。
ただ、終盤にピアニストが大ケガするのは大きなマイナス点でした。ケガをおして念願の地で演奏するのは確かに感動して、作中のキャラも涙を流してたんですが、感動させるためのご都合主義だと感じてしまいました。（読んでませんが原作通りなんだと思います）
普通に3人でベストパフォーマンスを見せてほしかったので、余計な要素だったなと。ここで減点してます。
良い音の劇場で鑑賞するのがいいと思います。音も映画の一要素なので。
