超のつくミリオタ監督ダンテ・ラムのやりたかったこと全部載せ。
対テロリスト人質救出 市街戦 カーアクション 少数対多数 ロケットランチャー 狙撃手同士のガチ勝負 ドローン爆撃 追撃砲 対空射撃 戦車戦 人体損壊と、とにかく撮りたいものを撮りまくり、カットするのが惜しいので後から公開されるディレクターズカットでもないのになんと2時間23分になってしまいました 笑
編集権あってよかったね！ダンテ・ラム！
正直イエローケーキとか完全に蛇足だけど、もう好きにして。
大好きなジャン・ルーシャー（蒋璐霞、唯一の女性兵士）以外は自分はほぼ知らない人ばかりだったけど、"大スター様"の破天荒なギャラ予算（友情出演のスター様は多分日割り計算）を全部撮影やポスプロに回したかのような気合の入れように恐れ入りました。
そういえば冒頭、ヘリから狙撃兵がライフルを構えるのにちゃんとベルト（？）を補助に使ってるのとか、普段あまりミリタリー映画を見ないので「だよなぁ」と新たな発見も面白い。
俳優達の銃器の使い方も堂に入ってて鬼畜監督ダンテ・ラムのもと、さぞ厳しい訓練を重ねたんだろうなと想像できます。キャストの皆さんお疲れ様でした。
助けに行った人質も主要人物の相棒も無残な死を迎え、仲間の兵士すら残酷な運命を辿る救いのなさは、それでもこれが「戦争だ」と言わんばかりに容赦なくて、とってもダンテ・ラムで好感を持った。
ラストの「ここは中国の領海である。直ちに退去せよ」
なーんて後から「これで全て丸く収めてやる、文句ないだろ！」とまさしく取ってつけたもの。
『海外での保護要請は連絡ください ー外務省』もええやんか。
事実、中国政府の海外での自国関係者への素早い対応は知るところ。
胸張って国がそう告知できるのはよろしいよ。
こんな程度でプロパガンダと頭から煙を出すのは、僻み根性が強すぎるのでは。
とりあえず、これ見て軍に入りたいと憧れる若人はそう多くないと思われるし、あんなゴア描写たっぷりで予算を出させ検閲も通し、これほど趣味丸出しの作品をヒットさせたダンテ・ラムにひたすら最敬礼するのみです。
