片腕マシンボーイ

無限ファンデーションの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

無限ファンデーション(2018年製作の映画)
3.6
南沙良ちゃんってば「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」しかり、本作しかり自転車ふたり乗り好きすぎよな!ぺろぺろ、マシンボーイの後ろに乗らないか?自転車とか5年は乗ってないけど!

引っ込み思案な未来ちゃんには服飾デザイナーになる夢があるんやけど、なかなかその道へ進む勇気が出ないんよ…、ある日偶然未来ちゃんのデザイン画を見た演劇部が未来ちゃんを衣装さんとしてスカウトしてきたぞ!って話

マシンボーイ的に昨年のMOOSIC LAB長編部門は「書くが、まま」の一人勝ち気分だったんですが(グランプリの「月極オトコトモダチ」未鑑賞…)、本作はベストミュージシャン賞受賞ってことでついに単体上映されたし観てきたよ
ってか監督は「お盆の弟」の大崎章監督やし、南沙良ちゃん主演で小野花梨ちゃんも出演とかマシンボーイ得でしかないもんなぁ!ぺろぺろ
くぅ…タイトルはピンとこないけど凄まじい映画やん!わっしょい!

正直お話自体は終盤キレイにまとめすぎて納得いってないし、先生のインタビューみたいなシーンには吹き出しかけたけど…
南沙良ちゃんの無敵感!ベストミュージシャン賞も当然な主題歌の破壊力!
何より、自然体過ぎて逆に映画としては不自然に感じてしまうくらいの言葉と言葉の掛け合いに、なんか凄いもの観てる!なってしまう説得力
これは素晴らしい作品でしたね!もちろん鑑賞後すぐにパンフ買いに走ったさ!ぺろぺろ

沙良ちゃんはなぁ、「志乃ちゃん…」以来の沙良ちゃんやったけど、相変わらず泣き入るシーンでは涙以上に鼻水ボタボタでめちゃキュンしたよなぁ!まぢ世界で1番キュートな鼻水女優思うわ!ぺろぺろぺろぺろ、マシンボーイは固焼きそばのあんかけが沙良ちゃんの鼻水でもめちゃ喜ぶ!

逆に花梨ちゃんはダースベイダーもビックリな闇堕ちっぷりでマシンボーイはスンスンしたぞぉ、マシンボーイってばめちゃ花梨ちゃん好きなのに…スンスン
「女々演」に続いて演劇部の女子がギスギスする映画なんやが花梨ちゃんは昔演劇部でなんかあったんか?

それを言えば、原菜乃華ちゃんは役名もハラナノカやったんだが…それこそ実体験?だとしたら身を切ったな!

んで、MOOSIC LAB映画と音楽の祭典に相応しい西山小雨さんの主題歌〝未来へ〟には度肝抜かれたわ、歴代のムーラボ作品主題歌んなかでも「あなたの白子に戻り鰹」の漁港〝鰹 出港街道〟、「光と禿」のクリトリック・リス〝1989〟、「脱脱脱脱17」のthe Peggies〝青春なんかに泣かされて〟、あたりと並び歴代トップクラスのグリップ力でガッツリ心掴まれましたわ(マシンボーイ調べ)

でもな、やっぱり本作の1番の売りは会話の妙よな
観ながら、なんなんこの台詞とは思えない自然過ぎる間や言葉選びは?思ってたんやけどな、これアドリブ!即興劇やったんやな!

もちろんマシンボーイってば伊達に映画好き自称してないからな、即興劇の映画は初めてちゃうんよ、越坂監督の「穴あき姫殺人事件」とか「96分間 無敵の暴走親父」みたいな大ヒット作も観てるからな、即興映画の魅力はわかってるんよ!即興が成り立たなくてグダグダになって焦ってくだらないギャグとかシモネタに走るんを、ゲラゲラしながら観るんが正解やろ?のはずやろ?

でもな、本作の即興劇は違うんよ、若手女優達はじめ演者が皆実力派やから完全に映画として成り立ってしまってるんよ!たしかに終着点はやっぱり好きじゃないんよ…けどそれもふくめて即興なんやもんなぁ
ってか、パンフに構成台本乗ってるんやがまぢスカスカ過ぎて驚愕やな!この間を即興で埋めてくとかめちゃ怖そう…
マシンボーイってば総合芸術である映画んなかでも脚本とかわいこちゃんを重視するけど…これ観ちゃうとかわいこちゃんはともかく、脚本至上主義が揺らいで困るわぁ

とはいえな、やっぱりマシンボーイ的昨年のムーラボ長編ベスト作品は「書くが、まま」、ベスト俳優は「書くが、まま」の中村守里ちゃんのままかなぁ!
まぁグランプリとった「月極オトコトモダチ」はじめ「左様なら」とか「いつか輝いていた彼女は」とかまだ全然観れてないんやけどな…
あ!今んとこマシンボーイ的昨年のムーラボ長編ワースト「青のハスより」もうすぐ単体上映するみたいやぞ!みんなも道ずれや!是非観れ、是非……観れ!