Siesta

ラストレターのSiestaのネタバレレビュー・内容・結末

ラストレター(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラブレターから15年の時を経てのラストレター ラブレターと重なる青春の手紙のやり取り、その真意が、意味合いが明らかとなっていく展開、一人二役、法要から始まるところ、鈴木慶一、中山美穂、豊川悦司と見覚えのあるキャスティング 松たか子は四月物語以来 その際もやはり彼女はメインにはなりきれないような人物像のような気がした そして、正直なところ実質的な主人公は広瀬すずと福山雅治な気がした ストーリーの中心として救済されるのは2人な気がする クレジット上では松たか子が主演だけど、彼女の救済はラッキー、みたいなものな気がするし というか、救済というほどのものではない気もするし
また、今作では手紙のやり取りというだけでなく、手紙を、文章と共に作り上げるというそのロマンチシズム これは文章というものに対して、その人の向き合い方やパーソナリティの滲み具合によっても感傷は変わってくると思う
ただ、正直、福山雅治がストーカーにしか見えん 突然、バス停までついてきたり、家に突撃してきたり、昔の家まで行っちゃったり まぁ以前から岩井作品にその気質はめちゃくちゃあったけれど スマホ水没させて手紙のやり取りってのはまぁ半ば強引に岩井俊二の世界線に持っていくの笑う スマホとか、ストーカーと純愛の際どさとか、まぁ岩井俊二的には少しそのロマンチシズムが時代との乖離が出てきてしまっているのもあるかなぁとは思う
中山美穂、トヨエツコンビは熱いが、なんかそういう感じのカップルか…とも思ってしまった もうちょっと分かりやすく幸せそうであってほしかったというか
トヨエツからのお前は何も人生に影響を与えていないというセリフがキツい あれは1番キツい そこからのラストでの手紙 それが彼女にとっては支えだったと そして、母がしっかりと想われていたということ
でもさぁ、人の手紙見るって、なかなかにデリカシーのないことやで
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