かえるのエリー

永遠の門 ゴッホの見た未来のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

3.4
ウィレム・デフォーがゴッホやったのね。確かに雰囲気は似てる。2人とも好きだし、先月「ゴッホと文化財展」を観たのもあり、記憶が鮮明のうちにAmazonプライムでポチリ。ゴッホがパリからアルルに移り、亡くなるまでのお話だ。

非常に観づらい作品だった。カメラの手ブレが多用されており、画面下半分をピンボケさせるシーンも多い。後半はゴッホと弟テオの映像と音声を重ねたり。。。ゴッホは心の風邪をひいてた事で有名だが、それを表現するための手法だとしても、少々やり過ぎ感は否めない。

さらに観づらい、というか、必要性を感じなかったのは言語。英語とフランス語が混ぜこぜで使われているのだ。冒頭のパリでのシーンでは民衆がフランス語なのに、ゴッホとテオ、そして親友のゴーギャンは英語で話している。親密な人とだけ英語で表現?と思いきや、そうでもない。フランス語の雰囲気を出したかったのかもしれないが、監督も主役も英語ネイティブなんだから、割り切って全部英語でまとめてほしかった。

場面も結構な勢いで飛ぶので、これはゴッホを知らない人にはよくわからない映画だと思うが、ゴッホのライトなファンとしては、数々の作品のシーンが実写化されていることにはやはり心が躍った。

ラッキーだったのは、お気に入りのオスカー・アイザックもゴーギャン役で出ていたこと。でもゴーギャンってゴッホより5歳年上。ウィレム・デフォーに対して若過ぎない? もしや!とググったら・・・おぉ〜、確かにゴーギャンに似てるかも。

ひとつ、最大の謎はネタバレにて。。