試写にて。
ゴッホ関連の映画は多々あるが、今作がゴッホを1番近くで感じられる作品ではないだろうか。
ブルーとイエローのフィルターを少し足しスモークとコントラストを少し強くした感じの映像加工がゴッホの作品のカラーみたいで美しかった。
ゴーギャンとゴッホの絡みがかなり細かく描かれているので、相対的な2人の関係性が面白く描かれている。
そして内向的なゴッホの心情も言葉ではなく表情や行動で表現している為、とてもリアリティが強く、観る人によっては疲れるかも。
太陽が好きなゴッホの生涯に太陽が当たる事はなく、いつも無数の雲に取り憑かれていた彼の苦しみは計り知れないものであろう。