アキラナウェイ

キング・オブ・シーヴズのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

キング・オブ・シーヴズ(2018年製作の映画)
3.5
英国史上、最も最高齢で最高額の金庫破り!!

実話デス。

2015年、ロンドンの宝飾店街"ハットンガーデン"の貸金庫から1,400万£(約25億円)相当の大量の宝石や現金が盗まれる。犯人は、平均年齢60歳以上のオールド窃盗集団だった—— 。

最高齢77歳のリーダーを演じたマイケル・ケインをはじめ、ジム・ブロードベント、トム・コートネイ、ポール・ホワイトハウス、マイケル・ガンボンら英国屈指の名優達がズラリ勢揃い。

その中でもmy favorite 爺ちゃんは、レイ・ウィンストン。「ブラック・ウィドウ」出演から、その低音ヴォイスに憧れています。歳を重ねても渋くてカッコ良い。

唯一の若手メンバーとして、ドラマ版「デア・デビル」のチャーリー・コックス!!「スパイダーマン No Way Home」でもチラリと出演。

華麗な犯行とはいかないのがお爺ちゃんズ。

何かともたもたするのが愛くるしい。

宝飾店の地下室の、
分厚い壁にどデカい穴をぶち開けて、
貸金庫からどんどこ金品を盗んだまでは良かったけども…。

中盤以降は、
裏切り、
騙し合い、
バラバラになっていく窃盗団。

それが逆に面白い。
上手くいかないから面白い。

それぞれが若かった昔の映像が挿入されるのもポイント。皆んなそれぞれカッコ良かったんだね。

結局彼らはいとも容易く逮捕されてしまうんだけど…。

法廷に向かう足取りが軽く、笑みさえ浮かべる。
これが"未来のない"老人達の余裕だよね。

フィルマの平均スコアは振るわないけど、それはきっと仲間割れはするわ、色々ゆるいわ、呆気なく捕まるわで盛り上がりに欠けるからかな。

個人的には、イギリス訛りの英語に耳が喜び、カッチョいいレイ・ウィンストン様を拝めたので満足満足。