エアール

ゾンビランド:ダブルタップのエアールのレビュー・感想・評価

3.7
今日の出来事を抜きに
ゾンビランド史は語れない!!
今週の、いや今月の、いや今年の、
いんにゃ…もう今世紀でいいでしょう、笑
”Zombie Kill Of The Century”のwinnerということで
ハレルソン演じるタラハシーさん、
おめでとうございます。
お見事な跳躍、大胆不敵にしてリスキーな大博打、そして前代未聞のキル数、
なにをどう考えても
これを越える出来事とやらは
これまでも、これからもそうそう起きないでしょう、笑

それから前作で登場し、観る者を大いに沸かせてくれたBMさん!!
本作のエンドロールでも
なんと再登場を果たしてくれましたね。
過去のある時点へと遡り
その時に起きた出来事と自分が置かれた状況に対処していくわけなんですけれども、
椅子を手にゾンビ〜どもをバッタバッタと
ぶちのめしていく立ち回りは
お見事の一言、でした!!
まさかお目にかかれるとは、笑
これもひとつ
ファンへ向けたサプライズ演出なんでしょう!!


アメリカ全土がゾンビに埋め尽くされ
ゾンビ合衆国となってしまった前作から10年の歳月を経まして
キャストもそのままにスクリーンにカムバック!!

ウディ・ハレルソン × エマ・ストーン × ジェシー・アイゼンバーグ × アビゲイル・ブレスリン、
今となっては毎年開催されるアカデミーにも絡みをみせる程の(現に受賞者とおりますが)活躍をみせる演者さんたちが
またもやゾンビ相手に暴れちゃいます。
共闘のシーンやラストはお決まりの総力戦、
敵も強化され新たな脅威の出現だったり、相変わらずのコミカルなやり取りなど
見所満載でしたね。
そして超大作とはまた違う、
いい程度のB級感を醸す作品だからこそ
興奮もひとしおでした。


ホワイトハウスを占拠し、
”タラハシー大統領”の”就任”から
毎日がクリスマスのような楽しく幸せな日々をおくる”ファミリー”4人、
タラハシー、ウィチタ、コロンバス、リトルロック。

ウィチタとコロンバスの恋愛については
マンネリが進み刺激のないなんともビミョーな関係に、
”起死回生”の一打になればとウィチタにプロポーズをするコロンバスであるが、
結果は望む形とは真逆で失望されてしまう始末。
一方タラハシーの高圧的な態度と
いつまでも自分を子ども扱いされることにウンザリ気味のリトルロック…

そして翌日の朝
ウィチタとリトルロック姉妹は
意を決してホワイトハウスを出て行くのでありました。
案の定、書き置き1枚残して、、笑


前作から10年の時を経たことで
ゾンビどもへの観察、調査も進みまして
連中もいくつかのタイプに分かれることが判明。
ちょうちょを追いかけることに夢中のノロマなゾンビ”ホーマー”や
神出鬼没にしてそのスピードはオリンピック選手をも凌ぐ俊敏なゾンビ”ニンジャ”、
他の個体と比べ知能が高く
頭脳戦を仕掛けてくるゾンビ、などなど。
退屈凌ぎと失恋の癒しを求めて
これまで以上にゾンビ狩りに
夢中になっていくタラハシーとコロンバス。

別れからはや1ヶ月。
武器を補充する目的で
再びホワイトハウスへと戻ってきたウィチタと鉢合わせるタラハシーとコロンバス。
その傍らにリトルロックの姿はない。
なにやら事情があるようで
2人は話を聞くことに…

ホワイトハウスを出て車を走らせていると
その道中でひとりの男と遭遇した姉妹。
ギターを手に、武器をなにひとつ持たないヒッピー風の”バークレー”野郎で
奴が奏でる音楽にすっかりハマってしまったリトルロック、
奴から”ゾンビどもがいない楽園”に行こうと誘われ
反対するウィチタの言葉も届かず決心するリトルロック。
そしてある日
宿に姉を置き去りにし、なんの書き置きも残さず
野郎と2人車で目的地へと出発してしまったようす…

そこへさらに悪い知らせも…
ここ最近になって
新型のゾンビどもの噂が絶えないのだとか。
よりパワフルで、凶暴性が増して
タフになったネオ・ゾンビども。
コロンバスの言葉を借りるならば
”ゾンビ版、T-800”とのことで、笑

リトルロックの安否を心配するウィチタたちは
立ち寄ろうと話していた場所=グレイスランドを目指し
ホワイトハウスをあとにするのだが…


コロンバス発案の
”この世界を生き抜くためのルール”も時間の流れとともに
倍増以上となりまして、笑
本人は全部しっかり覚えているんだからさすがですよね、笑
”T-800”との油断ならぬ戦闘にも向けて
サブタイトルにもある”二度撃ち”は
特に徹底をしなければ、です。
個人的に気に入ってるのは
”旅行は身軽に”ですけどね、笑

それから続編から登場する新キャストということで
マディソン演じるゾーイ・ドゥイッチや
グレイスランドで出会う女性ネバダを演じるロザリオ・ドーソン、
誰かさんに似ているようなコンビ、アルバカーキとフラッグスタッフらが
物語にどう絡んでくるのか、も
ひとつ見所でしょうね。

ときに相手をこき下ろし、
皮肉たっぷりの嫌味や嫉妬、意地悪など、
それでも内にはちゃんと愛があって
温かさが伝わってくる感じが
なんとも憎めませんね、笑
”ファミリー”の活躍はもちろん
コロンバス、ウィチタ、マディソンとの関係性やタラハシーとネバダにもロマンスがあったりして、
そして危険な旅の先に待つ”大切”ななにかを知ったときに
各々がどういう決断をくだすのか。。
気楽に観れるゾンビ×アクション×エンターテインメントなので
ホラーがあまり得意でない人でも
存分に楽しめる作品なんじゃないかな〜と
思います。


それから
BMへの熱き想いに負けじと
EPにも並々ならぬ想いがお有りのようで、笑
タラハシーの譲れないこだわりが
こうしてまたひとつ分かってしまったわけなんですけれど、
クセの強さというのはキャラにおいて
とても大事ですからね〜
しょうもないやり取りの連続なんですけど
個人的にはここが堪らんポイントでした!!
エアール

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