若草物語は子供の頃に日曜夜のアニメで観てたなあ。過去回想のシーンではアニメでもこのシーン観たなあと記憶が蘇って懐かしくなり、もう一度アニメを見返したくなった。
本作は若草物語の捉える角度を変えたリメイクといった印象で、原作にもリスペクトを払いつつも、様々な女性の幸せのあり方というものを、原作者の本当に描きたかったものをしっかり汲み取って作られているのでは。序盤からの現代パートと過去パートが頻繁に交錯する構成もストーリーが進むにつれてどんどん対比が鮮明になって効果的だったし、終盤にその対比が次元を飛び越えるという展開も、初めは気づかないほど違和感なくて、序盤からの見せ方があるからこそのテクニックかな、と。
現代に通用する普遍的な物語としての若草物語、とてもいい作品だった。
