垂れ眉パンダ

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語の垂れ眉パンダのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

女に生まれてきた故の共感なのか。

なぜか終始泣きっぱなしだった。


「女にとって結婚することが幸せ」
そんな偏見、この頃に比べて今はかなり緩和したように見られるが、女はいつか結婚して、子どもを産むのが当たり前と思ってないか?それが人生のテンプレだと思ってないか?
4姉妹(+この物語の登場人物)は最終的に皆自分の道を自分の意思で歩き始めた。自分の幸せを決めるのは自分。
結婚も幸せだし、職で成功するのも幸せ。家族のため、誰かのために尽くすのも幸せ。その人その人に幸せの基準は存在する。幸せに、当たり前なんかないんだよ。


結果、物語はハッピーエンドで幕を閉じる。(最後については様々な憶測が飛びますが、私は実は結婚してない説に1票。それでもごちゃごちゃにならず、ハッピーエンドに締め括られた監督の脚色に天晴れだと感じます)
監督のグレタ・カーウィグはオリジナルの脚色を初めと終わりに加えている。原作者兼主人公ジョーのモデルであるルイーザ・メイ・オルコットと、同じ表現者(クリエーター)として、最高の脚色を加えていると思う。
今を生きる表現者へ。応援歌のような作品になっているのではないだろうか。


「少女時代が終わってしまう」
「魂」
ジョーとローリーのダンスシーン
など、好きなシーンはたくさんある。どれもきらきらと光輝いて、そして、熱く燃えるようなシーンだった。


全神経を使って観たためかめちゃめちゃ疲れた。個人的にはローリーとジョーが結ばれて欲しかったのに…残念。男女にはタイミングってありますよね。