4869

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語の4869のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

''宝物のような映画に出会えました''

映画を見終えた後、涙がずっと止まりませんでした。語彙力がないので上手く表現できませんが、これは悲しみの涙というよりも、大好きな宝物を誰かに奪われてしまったような喪失感からの涙気に近いです。ベスの死に触れたとき、どうしようも無い虚無感により涙が溢れました。それを皮切りにもうずっと号泣しっぱなしで .. 。私自身長女ということもあり、主人公のジョーに全身全霊感情移入をしてしまい、ローリーがエイミーと結婚すると知った時はもう辛すぎて呼吸を忘れました。手紙を燃やされた時。ベスの死。ローリーの結婚。両手ですくっていた幸せが音を立てて零れ落ちるような気持ち。辛くて、苦しくて、でももう取り戻せない時間。

「少女時代が終わってしまう」・・・
この言葉に私の心はとても揺さぶられました。''少女時代''その期間は区切られていないし、誰にも推し量ることの出来ない私だけの特別な限られた時間。その間に起きた出来事はどれも未熟で、顔を覆いたくなるような恥ずかしいことばかりだったけど、どの瞬間も一生懸命に生きて輝いていました。懐かしくて切なくて愛おしい記憶の中で、今も生きている少女時代の私。あの時一生懸命に生きていた私のために、今の私はもっともっと輝かなければいけないなって思うのです。空の青さを美しいと思ったり、雲の形を何かに想像したり、星の輝きに願いを込めたり、草花を揺らす風と光を愛おしく想ったり。生きていることの素晴らしさを日々感謝して生きていきたい。少女時代のキラキラした私に負けないくらい、人生を輝かしいものに彩りたい。ジョーのように家族を愛し、自分を尊重し、世界を創造していきたい。その過程の中で、最も美しいと思える何かに出会える人生でありたい。結婚が全てでは無いけど、命を懸けて人を愛したい。

言葉では表現出来ないほど美しい世界観に魂が吸い込まれてしまいました。
4869

4869