ゴマ

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のゴマのレビュー・感想・評価

4.0
ルイーザ・メイ・オルコットによる小説「若草物語」は、何度も映画化されたりドラマ化、舞台化、そして漫画化もされているみたいだ。自分はそれらは見たことがないが、作品名だけは知っている程度だ。
「ブルックリン」「レディ・バード」で主演を務めたシアーシャ・ローナンが今作では作家志望の次女ジョーという役で素晴らしい演技を見せてくれた。長女メグはエマ・ワトソン、四女エイミーは昨日観た「ファイティングファミリー」で主演をつとめたフローレンス・ビュー、三女エリザベスをエリザ・スカンレンが演じた。
4姉妹それぞれの過去、現在、をカットバックで描き、未来は前向きになるであろうとみていて願わずにはいられなかった。女性の自立をジョーの視点で描き、すなわちジョーの視点というのは監督の視点であろうかと思われる。
自分も表現行為に多少ながらも携わっているのでそういった自身の立場から見るに、ああ自分もいまはこんな状況だがやってみよう!と感じた。やり続ける事だ。
19世紀後半のアメリカの風景の再現も素晴らしかった。こういう古典的名作、昔の歴史ものが入ったような作品は見るのがつらい時があるが今作はそういうのあまり感じなかった。歴史的背景をそんなに押していなかったからだろう。
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