もこ

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のもこのレビュー・感想・評価

4.6
正直、何となく懐かしいし見ようかなーくらいの勢いで見たんですけど。予想を超えた良作でした!
構成がものすごく良くて、過去と現在が入り混じりながら展開するので、復習しなくてオッケーな仕様です。
子供の頃に読んだり見たりしていた若草物語で、どうにも嫌いだったエイミー。なんでこいつは我儘ばっかり言って何でも人のものばっかり欲しがるんだ??と、許される前提のアレコレが物凄く嫌いでした。(再読も映画の再視聴もしてないので、違ってたらスイマセン)
じゃあ誰が好きなの??と言われるとまた困る。

以下、わたしのイメージです。

固定観念が強い長女メグ、自由で勝手ですぐ怒る次女ジョー、自己犠牲の精神がもはや神レベルな三女ベス、で四女エイミー。
メグは息が詰まるしベスは神の域すぎて共感の余地がないんだよなぁ笑
そうするとジョーなんですけど。
確かにジョーが一番好きなんだけど、なんか違うんだよなー
と、思ってました。
ついでに言うと、ローリーも微妙でした。。。

そして、今作。
ジョーとエイミー、ローリーの関係に焦点あてていた所があるので、イメージがいろいろ変わりました。
ジョー役のシアーシャローナンが物凄く良かった。ジョーの強さも弱さも、いじっぱりな所も、完璧にジョーでした。このジョーは、大好きだし、今すぐ友達になりたい笑
そしてエイミーが何よりイメージ激変。
過去のエイミーはやっぱりコイツ、、、と思うけど、嫌いじゃないし何なら好きです。今までのエイミーと視点が違う。なのに違和感も無い。キイキイうるさそうなエイミーがわりとハスキーな声なのに違和感無しなのも凄い。すごいぞフローレンスピュー!
ローリーに関してはダメ度が上がっているくせにキメるとこはきめる、らしい。

南北戦争時代のアメリカが舞台なので、やはりジョーのように生きるには覚悟が要ると思う。時代は変わって、彼女の様に自由に生きる女性はすごく増えた。
増えたけれど、やはりいろいろ言われるのは今も変わらないんだなぁ。

この4姉妹はそれぞれ個性の違いがあって、それぞれが自分の生き方を模索して手に入れようとしていく。
(ベスに関しては闘病となるが、それでも思いの強さがジョーの後押しをしている。)
それは今の世の中でもみんな同じように共感できるはず。

とにかくすごく良く練られていて、ベスの看病のシーンはわたしはジョーと共に泣きました。対比の効果がこれでもかと迫ってくる。

4姉妹の屋根裏部屋での秘密のクラブ?のシーンがすごく好きです。

それと。メリルストリープのマーチ叔母さん。嫌いじゃないよ!!身内に居たら面倒なタイプだけど。実は言う程イヤな人じゃないんだよなーー。
ついでにメグのダンナのブルック先生。
今見ても思うこの違和感。
メグの手袋の片方だけを返さないで密かに持ってる所。
き、、、きもちわ(自粛
もこ

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