みち

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のみちのレビュー・感想・評価

4.5

(2回観た後のレビューです)

好きな俳優が集結してて期待しかなかった今作、ずっと待ってた甲斐があった!

『若草物語』の映画は1949年のものしか観たことがなくてあんまり色々比較することはできないけど、『ストーリーオブマイライフ』は構成や主題の明確さという点で、とても新鮮味があって現代的だと感じた。繰り返し映像化されている題材でここまで新しいと感じさせるものを作ったグレタ・ガーウィグは本当にすごいと思う。
『若草物語』はL.M.オルコットの自伝的小説というのはよく知られてるけど、私はこの映画を観ていて、ジョーがオルコットにしか見えなくなってきた。というか、ただの小説としての『若草物語』じゃなくて、変な言い方をすると『オルコットの物語』という感じがするくらい、原作の作者の存在感を感じた。150年くらい前に生きていた女性が考えていたことを今の私たちも考えてるって思うと不思議だし、当時多くの人が当たり前だとしていたことに疑問を投げかけたオルコットってやっぱりすごい人だなあと思った。

映画は、映像がとてもきれいで、田舎の風景とか、古い街並みとかにいちいち感激しながら観てた。シアーシャ・ローナン(ジョー)はなんて自然でいきいきとしてるんだろう。そしてエマ・ワトソンがメグってだけでもう嬉しいし、笑顔がかわいすぎる。ベス役のエリザ・スカンレンはこの作品観るまで知らなかったけど、本当に内気で心優しいベスそのものっていう感じがした。フローレンス・ピューの新しいエイミーも存在感があっておもしろかった。誰々の考え方が良い・悪いじゃなくて、それぞれが家族への愛をもちながら自分の道を進むからこの四人姉妹はすてきなんだなあと思った。
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