予告見て、時代が時代だしやっぱり女の生き方みたいな社会派映画になるのかな？とか思ってたけど、そんなもんじゃない。1分強の予告なんかではこの良さは伝わらない。
四姉妹の貧乏だけど大切で楽しくて喧嘩もするけどささやかな幸せを生きる姿、有り体に言うと小鳥みたいに笑いながらもみくちゃになってる姿がすごく、本当にすごく良かった。
健気なエマワトソンも強くありたいシアーシャローナンも天使みたいなエリザベススカンレンも脚が長いティモシーシャラメもダウントンアビー感の強いメリルストリープも、全部愛しくてこれが見たかった！って思いながらなんでもないシーンですら泣いてしまった。
でもそういう理想的な幸せの青春時代とその後の現実と、「若草物語」の少しの虚構、全然ひっくるめて女の幸せなんて一言でくくれるものではない人生のお話がたくましく、時にどうしようもなく描かれてて胸がいっぱいになった。
私の中では疑いようもなくグレタガーヴィグがこの年のアカデミー監督賞だった。
