絵画を観る様に全てが美しい！
4人姉妹は可愛いし、風景も人物も衣装も音楽も演技も演出も素晴らしい！ダンスシーンなんてどれも最高！そういう意味ではいつまでも観ていたい程、素敵な映画だった。
けれど、幾つかのエピソードも子どもの時に読んだ『若草物語』のせいか予想出来たし、私が若くないからか、心震わされる程の感動も残念ながら殆ど無かった。
…どうしてだろう？
女の幸せが結婚だけなんて思わない。女性も経済的に自立して、自分らしく前を向いて歩いて行きたい！
この時代だからこそフェニミズムを訴えているのも分かる。
しかし何でもありのこの現代に、そのテーマは今更珍しくはなく、
しかも、あの四姉妹(全員ではないけれど)の自由奔放な行動を見ていると、男性との関係も対等にしか見えず…もっと女性として虐げられたり、逆境に耐えるような究極の困難や障害を乗り越えるところをみせてくれた方が心底感動できたのではなかったかと思う。
評判が良いのに、それに乗れなかった自分が情けないので、また感覚が研ぎ澄まされた時にでも、もう一度見直してみたい。
ただ…自分が何を求めて映画を観ているのかが分かった気がした。
