こまだこま

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語のこまだこまのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

衣装が素敵という評判と、あと小学生の時 若草物語を読んだ記憶が懐かしくて、おくらばせながら鑑賞。緊急事態宣言が明けてからの初の映画館で、考え深かった。やっぱり劇場鑑賞は経験として心に残るから好き。どっぷり感想書いちゃいそうなのでネタバレ記録にしてます。

まず衣装と世界観が最高だった。個人的にはジョーのシックで少しマニッシュなファッションがめちゃめちゃ好みだった。
4姉妹の4人4様の魅力と個性があって、それが相殺されてないところが良かった。同じ家庭で育っても、姉としてそして妹としての立場や想いはそれぞれで、後々の人生観にまで影響を及ぼしていた。家族ってコミュニティーの持つ力って改めてすごいと思う。
私は彼女たちと同性いうこともあって、姉妹のどのキャラクターにも所々で感情移入させられた。ジョーがローリーの告白を断る場面で、"どうしても愛せない。愛そうとしたけど愛せない。"と言う台詞がグッサリ刺さったな。確かに2人は仲が良くて一緒にいて楽しそうだったけど、人生で身を置いていたい世界が違いすぎて、(作中で彼ら自身が言っていたように)結ばれたら殺し合いになりそう(笑)。人としての魅力を感じるということと、相手を愛して一緒に生きていきたいと思うことって違うんだなぁと考えさせられた。ローリーは結局、ジョーの妹であるエイミーと結婚するのだが、それもそれで複雑。エイミーの"2番手にだけはなりたくない"という強い気持ちにもとても共感した。でも結局前からローリーのことが好きだから結婚するんだけどね。。かつてジョーを愛していたローリーをも受け容れて結婚したと思うと、エイミーの人としての強さを感じる。一方で、妹との結婚を選んだローリーにショックを受けるジョーも等身大だった。人の心って変わるし、思い通りになんてならないから悲しいし切ないし、でもそこが面白い。
全体を通して、ジョーの不器用さが愛おしかった。不器用で素直じゃないけど、誰よりも優しくて強い。姉妹みな違う強さを持っているけど、特に魅力的に感じた。

以下、余談。ティモシー・シャラメがほんっと罪なくらいイケメン。甘いマスク可愛い。それに加えてルイ・ガレルも出演っていう豪華キャスト。。美男美女と美しい衣装と音楽を堪能出来る夢のような作品だった。
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